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集英社コバルト文庫
「六人の兇王子 ヴァイサルの血」 | ||
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荻野目悠樹 |
●あらすじ…
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地獄の宝石のごとき妖しき輝きを放つ貴公子が六人、世界を破滅に導くために集った。謎の古代文書「高地文書」に記られた世界再生の予言を成就させるべく動く謎の秘密結社〈家〉その実戦部隊の指揮者たちこそ、〈兇王子〉と呼ばれる彼ら六人の若者だった。彼らは世界に破滅をもたらすべく選ばれた闇の王子たちである。彼ら六人は〈家〉発掘した古代文明の異端の高度テクノロジーによって、特殊能力を授かっている。文明や人々を破滅へと導くおぞましい能力である。予言による世界終末の刻限に到り、兇王子たちは結社の地下宮殿に集合したのだ。人の目を妖しく魅了する美貌を備えた六人であった。 ただひとり、兇王子ギヴァだけが、この場での違和感を持っていた…。 〈家〉とは、十六公国が存在する〈ガイガンテュア〉半島にかつて存在した統一国家の残党が結党した組織である。この結社の本質は、予言書の成就を建前としつつ、復讐を目的とするものであるということをギヴァは看破している。亡国の復讐をする、それこそ意味のないことであることを。 長老たちの命によって、六人は担当する各地へと向かう。それぞれの地に災厄をもたらし、各公家を破滅させ、各公国を滅亡させるために…。 やがて、〈家〉にたいして疑問をもっていたギヴァはある女性としりあうことをきっかけとして、組織を裏切ることになる。 兄弟とも言うべき他の五人の兇王子たちと彼はおぞましい特殊能力を駆使する、この世ならざる戦いへと突入していくのだった…。
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